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zoom RSS 日本の移民問題の是非を問う 〜詳細編〜

<<   作成日時 : 2018/02/21 09:33   >>

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移民問題を論理的に考える

 読者の方から、移民問題に関して次のようなコメントをいただきました(一部を簡略化して書きます。カッコ内の数字は後述する際に必要なので私が振りました)。

――移民は永住許可なのか、日本国籍を与えるのか、多重国籍を可能にするのか、多重国籍でのメリットとデメリットは何か、など。(1)
日本国籍を与えてもやはり働けなくなったら国に帰ろうという人々も多数いそう。働けるうちは送金と貯蓄で超節約モードとか(笑)国内で消費は抑えちゃいますね。
 某企業に一時、期間限定で働きました。2千人はいる企業で7割はパートとバイト。このうちの3分の2は外国人や留学生。永住許可を持つ外国人もいましたが、みんな超節約モードで生活をし収入のほとんどは送金でしたよ。労働者はあるが、消費は少ない。(2)
また、還付金制度があり所得税と住民税が戻るという仕組み、こりゃひどい。戻ったら戻ったで消費せず送金。
私もしつこいけど、出稼ぎ目的だけの移民は不要だと思います。職種限らず。
 その企業で働く外国人たちは100%の人が、日本は稼ぎに来てるだけ、永住許可があっても帰化できても帰化したくない、こんな国で老後を迎えて墓に入りたくない、でした。――

画像

画像:http://www.nikkei.com/content/pic/20150903/96958A88889DEBE3E0EBE4E0E4E2E2E1E2EBE0E2E3E7E2E2E2E2E2E2-DSXMZO9129624003092015I00001-PB1-5.jpg

 コメントありがとうございます。自分の意見をちゃんと持ってらっしゃる。こういうことを真剣に考えるのは、とても建設的であり重要なことです。社会で起こっていることを疑問視し、意見し、自分で納得するということが大事だと思います。

 真剣な質問には真剣に答えます。ただし、本当に移民の受け入れの正当性(私は移民の受け入れに賛成)を隙間なく主張するには、膨大なるデータと分析結果を書かなければなりません(書こうと思えば書けますが、本一冊分になってしまいます)。なので、「日本の財政への影響」という部分だけをかいつまんで話したいと思いますが、上記した読者さんの内容と照らし合わせて一つ一つ見ていきましょう。

まずは多重国籍(1)について……。

 日本は多重国籍を認めていません。もちろん私もそんなのは認めません。日本が認めない一番の理由は(とはいっても私の想像)、日本以外の国籍を持った人間が政治に参加してもらっては困るからではないでしょうか。私が知ってる範囲で、やはり参政権を持てなくしている国が多いです。プラス、参政権どころか、公職関係すべてに就職できない。これは普通に想像できることですが、日本の国益に反することを、あえておこなう輩がでてくるかもしれませんし、たいがいそういう者たちは外国から命令を受けていることでしょう。だから、デメリットはあってもメリットはないでしょう(本人にとっては自宅が2つあるようなもので、片方がダメならもう片方というメリットではあるが)。

 私は移民を受け入れるなら、永住者として扱うと前回の記事のコメント欄に書き込みましたが、この永住者になれる条件として、外国籍を喪失させます。つまりは日本国籍のみにする。これは相当な覚悟がいります。だからこそ、日本に来る人間も相当な覚悟を持った人間になるはずです。そしてそれだけではなく、永住者になった以上、一定期間を超えて日本から離れると、永住権が剥奪されるようにします(実際そういう国がある)。

続いて送金(2)について……

 永住者が大事ですが、ここではあえて単純労働者の場合で見てみましょう。まず、確かに送金は問題です。いわゆる「富の流出」ってやつです。日本で稼いだお金が日本で消費されず、移民らの母国へと行く。しかしこれは問題ではあるのですが、大した問題ではありません。なぜか? 送金以上の経済的効果が見込めるからです。

 まず第一。稼いだ金のすべてを送金はしない。当たりまえですよね。すべてを送金したら自分が生活できなくなります。どんな人間でもわずかにお金を手元に残します。そのお金を使い消費する。「そんなわずかな消費じゃ経済効果が見込めないじゃないか!」こんな意見が出るはずです。しかし、注意すべき点は、「消費」ではなく、移民一人による「企業の利益率」。彼らを雇ったことで労働力がアップした会社は利益が拡大し、追加的な税を支払うことになる。ということは国の税収がアップします。

 また、送金先の国というのはたいてい貧しい。貧しいからこそ日本に出稼ぎに来ているという理屈です。ということは、送金以外にも商品を直接送るはずと想像できます。送金先の国が貧しいなら、物が豊富にないからです。つまりは、貿易ネットワークが形成され、商品流通が拡大することで、貿易業者が潤うのです。そしてそこに付随する様々な企業、その企業で働く人間が潤うことになります。もちろん、法人税や所得税も増え、最終的に国の税収アップにつながります

「じゃあ、ガンジーさん、べつに永住者じゃなくてもいいんじゃないの?」ってな質問になるかもしれませんが、日本の国益を考えた場合、経済だけではなく政治も考えなければならないので、永住者として扱うほうが断然いいのです。

移民問題に関する学術的な意見が、人びとに共有されていない現状

 移民問題に関してまず大事なこと。それは「感情的にならない」ということ。しょせん、感情生物「人間」にとってそれは無理な話ですが、やろうとしているのは論理的な議論、「がんばって客観的になろう」と努力する必要があります(客観的、それ自体が主観的ですが、哲学的議論はしません)。

 ネットで、たとえば「移民問題」と検索をすると、それはもう「移民は悪」的な書き込みがわんさか出てきます。それで、人びとはめっちゃ調べるのが面倒ですから、検索結果の上から2〜3つだけ見ることでしょう。もっと調べようとする人でも、まあ5つぐらいでしょうか――。それで、「よしOK! 移民問題に関して調べるのはこれで終わり。結果はよーくわかった。つまり、移民は悪だ! ということだ」と結論づけます。たとえばその根拠となったのは、「移民を自由化すれば、大量の中国人が押し寄せて大変なことになる」とかそんな類……。実際なるかもしれませんね。でも、もし政府が妄想で政策を決めたらどう思います? 必要なのは確信できるような分析結果なのです。
 
 逆の場合もありますね。調べた結果、「移民は善だ!」となるかもしれません。それだって分析結果がなければ、たんなる感情から発した妄想レベルなのです(なので、「妄想的に断言し、人びとにレクチャーしている人は、情報不足による判断なのに答えがわかったと思い込んでいるおバカさんです)。

 問題は、「他人の意見を鵜呑みにしてしまっている」ということです。鵜呑みにしない人ももちろんいるでしょう。ですが、実はその人ですら問題がある場合もあるのです。移民問題の是非、つまりは「良いという意見」「悪いという意見」の両方聞いたとします。それで自分は〇〇と判断した、と。それはとても建設的であり、自分の論理力を鍛え、多様な価値観を構築する一助になることになるでしょう。でも、一つ足りません。何が? 自分でデータを見て分析していない、ということです。とはいえ、ほとんどの人びとが研究者ではありません。私だってそうです。だからこそ必要なのは、「データから意見している人の話を聞きましょう」ということなのです。それがプロパガンダから解放される道です。

 裕福な国々への移民制限が解放されると、世界経済は50兆ドルから150兆ドルの利益がもたらされると言われています。また、世界最貧国の人口のほんの5%を裕福な国に移住させるだけで、世界のGDPを大きく上昇させることができるとされるのです。とはいえ、日本に移民が来れば日本人の雇用を奪うでしょう。そして賃金を押し下げるかもしれません。そして怒った人びとは言います。「移民に対する教育や福祉、医療などの給付は税金です。彼らは日本に財政的な負担をもたらします」と。確かにそうだろう、と感じますが、いったいどれだけ詳細なデータに基づいたものなのでしょうか? 疑問です。

 富を増やすための経済原理として世界が採用している「比較優位の原理」というものがあります。この言葉、絶対に覚えてください。絶対ですよ。とてーも大事なことです。以下に少し説明しますね。

比較優位の原理とは?

 比較優位という考え方は、経済学者デヴィッド・リカードによって発見された貿易の大原理です。まずはここで、A国とB国の二つで説明していきます。

A国、B国ともに労働者が200人いるとして……

A国 労働者100人で米を1000生産
B国 労働者100人で米を900生産
→合計1900

A国 労働者100人で自動車を500生産
B国 労働者100人で自動車を200生産
→合計700

すべての合計2600
※A国は米も自動車もB国より生産できる⇒「絶対優位」
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
だったら、A国はB国と貿易せず、自国だけでやったほうがいいのでは?

ここでB国が分析します。

「B国は米を1000分の900(10分の9=0.9)、自動車を500分の200(5分の2=0.4)生産している。つまり、米はA国に対して9割生産できているのに、自動車に関しては4割しか生産できていない。だったら、A国に打診してみよう。『うちは労働力のほとんどを小麦に向けるんで、おたくは自動車に労働力を集中させてみたらどうですか?』と」

 じゃあ、とりあえずはやってみるか、とA国はその提案を受け入れ、それぞれの国でやり方を変えた。

A国 労働者50人で米を500生産
B国 労働者200人で米を1800生産
→合計2300

A国 労働者150人で自動車を750生産
B国 労働者0人
→合計750

すべての合計3050(以前の2600より450も多くなった
※それぞれの国が得意分野に力を注ぎ、貿易によって再配分することで、お互いの利益が高まるようにした。

 現在、途上国は人口過剰であり、先進国は人口不足となっています。これまで、労働力たる人間自体は自由貿易には適用されない(人間の自由な移動)とされてきましたが、この労働力たる人間が生産性の高い地域に移動することで、比較優位の原理に基づき、富を増加させることができるのです。

 一般市民のミクロ的なレベルで言うと、一人で人事、営業、製造するよりは、それぞれの部署に別れてやったほうが断然良い、ということ。これは、日常が自然と比較優位の原則で成り立っているということです。

 そして、移民は生産者だけではなく消費者にもなるので、もちろん需要は多少なりとも増えます。それだけじゃありません。アメリカのIT起業家のように移民が会社を興せば、その会社で働く人材(労働需要)が生まれ、働く人間の所得税、会社自体の法人税とあいまって国の税収が増えます。

移民に対する生活保護? 移民による賃金の低下?

 生活保護、移民がこれを受けてしまっては元も子もないでしょう。でも、これは法律でどうにでもなる。死ぬ気で働くなら働くだろうし(その分、雇用主が助かるし、また国の税収が増える)、働けないのであれば自国に戻るでしょう(税収は減るが、その分福祉のお金を支出しなくてすむ)。

 ここで、移民による労働力の増加と労働賃金の影響について調べたCard(1990)の研究を紹介します。

「キューバ政府が1980年に12万5000人の移出を認めたことに注目した。その政策変更によってキューバからのアメリカへの移民、すなわちマリエル難民がマイアミ市の労働力を7%増加させたが、その前と後でのマイアミと他の都市の間の労働市場の条件がどう変化したかを比較している。カードの研究結果では、新しい外国人労働者の大量流入にもかかわらず、マイアミでは労働賃金への影響は認められなかった」『移民の経済学』ベンジャミン・パウエルp21

 ほかにもOttaviano and Peri(2008,2012)がおこなった分析などにより、「移民はアメリカ人労働者の賃金にほとんど影響を与えていない」ということがわかったのです。

 移民は財・サービスの消費者となり、総需要を押し上げます。そして課税ベースを拡大させる。納税者が増えることで、他の人びと(私たち日本人)の税負担が減る一方、教育や社会インフラの整備などで税が増えることはもちろんあります。でもそれは、移民に限ったことではありません。

 移民問題の違う側面として、国による公教育への支出、医療保険制度、公的年金などがあります。で、皆が問題とするのは移民の子どものことだと思います。移民、それ自体はすでに教育がいらないので政府による教育への支出はなくなりますが、子どもは別、移民の大量の子どもに公教育を受けさせなければならない。そのお金はどうするの? だって、まさか子どもから税金はとれないでしょ? ってなこと。しかし、議論がここでストップしてはいけません。その子どもたちが大人になって長期に支払う税収を織り込んでいないからです。移民が政府の財政赤字を増加させたとしても、長期的に見れば違う面によって相殺される(赤字が埋め合わせされる)ということです。

 また、次のような事実もあります、と最後引用して終わりにします。

「移民もアメリカの財・サービスの購入を通じて、経済の需要面を刺激する。その一例は、住宅・不動産市場である。不動産の供給は比較的非弾力的であることから、労働市場に比べて移民の影響を受けやすいからだ(Saiz 2003, p.20)。たとえば、ある都市の人口1%の増加は市全体の賃料の約1%の上昇につながっている(Saiz 2007, p.345)。予想外の人口増加があった場合、人口1%の増加や賃料を3.75%上昇させる。その結果、住宅価格が上昇し、固定資産税を通じて地方政府や州政府の税収も潤う(Saiz 2007, p.345)。さらに拡大した需要を満たそうとして建設投資も刺激される。ジェイコブ・ヴィグドーの推計によれば、アメリカへ入国した約4000万人の移民は、それぞれの地域で住宅一戸当たり価値を平均11.6セント上昇させ、アメリカの課税対象住宅の価値を3.7兆ドルも押し上げた(Vigdor 2013, p.2)」同前p55-56

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
風邪ひき、だいぶ回復しました〜(´Д` )

@多重国籍
私も多重国籍は猛反対です。移民の場合、日本国籍を与える代わりに自国の国籍は捨てるべきです。
あとは参政権は与えず、公職も与えず。
自国へ行く場合、一定期間を超えたら国籍剥奪。
↑このテがあったんですね。

この内容を…外国人の友人や知人や諸々とインタビューというか、リサーチしてみたのですが。
移民として日本国籍取れる代わりに参政権と公職がダメなのはどうかと聞いてみました。
が、別に構わないという方より、そんなのおかしいだろって意見の方が多数でした。
国籍取ったら日本人になるのに、公務員や政治家になれないのは差別だろうと。選挙権も日本人になったらならあるはずだ、と。
また、移民がいないと国が潰れるから移民してもらうクセに、移民への差別としか思えない、日本人は偉そうにしてる、とまで言う方も…
こんなふうに言われたら、ガンジーさんやカートさんはどう返答するのでしょうか。

…いやなら来なくて結構。ってしか(汗)

また、彼ら外国人たちの中の数人は、もし移民が始まるとしたらどの国の人間でもいいのか、とかも逆に聞かれました(´Д` )
移民と一口に言っても本当難しいですね。

消費より『税収』とのお示し、とてもわかりやすくて理解できましたm(_ _)m 税の無駄遣いこいてる、どこぞの偽総理こそどっかに強制移民せいっ‼︎
assassins
2018/02/22 20:08
移民がいないと国が潰れるから移民してもらうクセに、移民への差別としか思えない、日本人は偉そうにしてる

そうですね、私ならそんな感じにしか受け取ってもらえないなら祖国でお暮らし下さいとしか(゚-゚)あ、感情的になってはいけませんでしたね。

裁量制やプロフェッショナルうんぬん、社員首切り万歳、これは労働者みんなにふりかかる問題です。終身雇用の破壊、奴隷政策。
でもこれは日本人だけでなく、外国人労働者と名前を変えた移民たちにも適用されるので、賃金の押し下げともなります。
こんなんだったら、こんな国に移民来てほしくないです。かわいそうだ、日本人も移民も。
過労死もスルー、裁量制だとどこらへんが過労死ラインかなんてなくなりますよ。
LUNA
2018/02/23 18:51
assaさんの問い、もし自分が移民だったら、って考えました。たぶん、同じように文句言うかも。「お前らは下等なんだ、調子乗んな!」って言われてるようで……。でも、政治を考えると致し方ないんでしょうね。解決策? 仲間じゃない、と思っている以上、解決策はないんじゃないでしょうか? もし、政治参加させるなら、法律で様々な規制をかけて個人を縛るしか。一つ思いました。共謀罪を用いて、スパイのでっち上げができますね。
カート
2018/02/23 20:29
カートさん、お返事ありがとうございますm(_ _)m
特定秘密保護法案と共謀罪は、まともに使えばスパイとか悪意か、どこかの組織の息がかかった働く移民がいた場合、有効ですね。参政権や公職を付与するとしたらなんですが。
私も逆に自分が移民だとしたら…日本語は国負担で学ばせて欲しいですね。日本語は難しいですし。
あとはなるべく早く働きたいし、衣食住の保証と職の保証が欲しいです。
assassins
2018/02/24 00:58
仲間じゃない、と思っている以上、解決策はないんじゃないでしょうか?

どこの国出身だとしても、仲間と思ってもらえないとうまくいかなくなるかも知れませんね。
日本と一心同体、といった気持ちがあれば。

以前かけもちで働いた企業は、外国人の労働者ですが白人は1人もいなかったですよ。たまたまかな。いるとしたらベトナムとネパールがほとんどでした。あとは中国、韓国、フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、パキスタン、イランなどでした。
サービス業でしたが、あんなに外国人労働者いて白人がいないってのも(´Д` )
assassins
2018/02/24 01:06
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO27029590W8A210C1L83000

国保保険料、平均26%上昇東京都が18年度算定
最大57%、市区町村は激変緩和へ


これなんですか…年間に病院なんて1回行くかどうかなのに…。もぅ食べてけないですよ。
オリンピックに向けて絞り取りも兼ねてますよ、これ。
assassins
2018/02/24 01:09
「いやなら来なくて結構」……結果的にそうなってしまいますよね、やはり――。この問いには「正解」など存在しないと思います。いや、そもそも正解などこの世には存在しないでしょう。存在するのは、「何かを選択しなければならない」ということだけ。

カートさんがおっしゃいました。「仲間じゃない、と思っている以上、解決策はないんじゃないでしょうか?」と。仲間、という概念。これこそが人間の最高到達点であるのだろうが、とうてい無理と思えてしまう目標……。

中国の思想家である孟子は、人間は他人の不幸を見過ごすことのできない「惻隠の心(他人を憐れみ、同情する心)を持っていると言いました。しかし哲学者ホッブスは、もし人間が性善的(人間の生まれつきの性質は善であるということ)であるならば、なぜ政治という国家権力が必要なのだ? と問い掛けました。
ガンジーの精神(管理人)
2018/02/24 23:18
国家権力が必要となったのは、そのようなものがない自然状態では、人びとは自己保存のために「万人による万人に対する闘争」を起こしてしまうからだと。だからこそ、人間は性悪的であるとしたのです。その性悪人間たちを管理するためには恐怖が必要であり、恐怖こそが人間が互いに存在できるものだと……。

皮肉なのは、かつてスターリンが恐怖政治で人民を収めることができたという事実。また、核開発により恐怖を煽ったおかげで大戦争が起こらず、均衡を保てているのだという核による平和。北朝鮮の体制もそうです。しかし、恐怖による社会の均衡など、一時的なものにすぎません。幻想です。ある恐怖は、いずれ登場する格上の恐怖によって滅ぼされる。
ガンジーの精神(管理人)
2018/02/24 23:20
けっきょく、人間は自分が最も満足できる状態を望むのです。これが人間の本性。その最も満足できる状態が世界に共有されることはない。だからこそ戦争は終わらない。これはロスチャイルドだろうが、ロックフェラーだろうが関係ない。人間すべての思考ともいえます。私たちはさまざまな価値観を持っているので、普遍的な倫理を作り出すことができないのです。

たとえばこんな話。自分の最愛の子どもが重病を抱え、全財産をはたいても、借金してでも命を救おうとする。その多額のお金を持ってすれば、貧困国の数百人の子どもの命を救える、という話を同じ天秤には乗せない。逃げる。なぜなら、これを客観的に問うことは、自分の心の何かを犯してしまうからだ。自分の子どもの命は、他の子どもの命と交換することなどできない。人間は誰しもそう思うだろうがしかし、もし自分の子どもが平穏無事であり、病気とは無縁とし、そんなときにこう主張するのです。「世界の人びとは平等であるべき」と……矛盾……。つまり、人間は矛盾を抱えることを余儀なくされた生き物。「アフリカの貧しい人たちを救え!」といいながら、なんら自分は行動を起こすことはない。でもそれは「悪」ではない。もしそれを悪としてしまうなら、すべての苦しむ人間を救わないかぎりは「悪」となってしまう。
ガンジーの精神(管理人)
2018/02/24 23:24
万人は万人を救うことはできない。しかし救いたい気持ちはある。この矛盾が人間であり、微力ながらも、と他人を思い、自分のできる範囲で行動することもある。何かを選択し、何か行動を起したなら、それでいい。

経済学者として有名なアダム・スミスは、人間は他人の運命に対して関心を持ち、他人の幸せを求める、としました。それは、他人が幸せそうなところを見ると、自分も幸せな気持ちになることから証明される、と。同じように、人は他人に感情移入し、他人の不幸から悲しみを感じ取ることができる、といいました。

移民問題は国家運営を考えて、無機質な経済原理でおこなわなければなりません。その一方、相手は人間、自分たちも人間、人間が人間に対して感情移入する気持ちも大事(これは、感情的となることとは全然違います)、つまりはカートさんが言うように「仲間」になることが大事。しかしながら、人間誕生以来、それが完全にうまくいくことはなく、戦争は終わりません。相手を出し抜こうと戦争を作り上げたりもします。これから先もずっと、ずっとそうなのかも……難しい問題ですね。
ガンジーの精神(管理人)
2018/02/24 23:33
私には明確な答えはわかりません。いや、誰にもわからないはずです。何かを選択し、その選択結果を分析し、また選択する。その繰り返し……。だからこそ以前に言いましたよね。「自分はどう思うのか?」が大事だと。これは、私が様々な思想を勉強する上で感じたことです。私以外のすべてが賛成しているから、それはきっと「善」なのだろう、とは限らない――。
ガンジーの精神(管理人)
2018/02/24 23:35
あんた思考力がハンパねーぜ

2018/02/25 05:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180225-00000010-asahi-soci


「外国籍取得したら日本国籍喪失」は違憲 8人提訴へ


国籍の話ですが↑
多重国籍を認めて欲しいらしいです。
assassins
2018/02/25 20:21
カートさんのコメントにありました、仲間と…というお話に、なんかドキっとしてました。すごく大切な事だと、それがあればうまくいくのだろうと。
カートさんの視点に感服しました、私は全く気づかなかったのです。この年になっても…未熟です。

ガンジーさんの以前の記事の内容に、人は矛盾の中で生きている、といった内容があったと思いますが、まさにそうなんですね。
また、正解はなく、選択なら…のお話も非常にためになりました。これから何かあって正解が見つからない、みたいな事になったら、『選択』をやろうと思います。それが後になり正解ではなく、間違いだったとしても取り戻してみる努力もします。
assassins
2018/02/25 20:31
あ、さん(笑)
はじめましてm(_ _)m

ガンジーさんには、ビックリさせられます。いくら沢山の本を読んでもこぅはなりませんよね(´Д` )
哲学、心理学、経済学、あらゆるジャンル読みまくったにしても…
私にはとても頭に記憶できないですよ(´Д` ) 脳の肥やしどころか押入れの肥やしになりそぅな本(笑)
私の苦手なジャンルの本です(・・;)
assassins
2018/02/25 20:38
……なんというか……人間の心をえぐり出されたというか……社会の常識という偽物の皮を剥がされたような……。
カート
2018/02/26 14:21
カートさんの仲間のお話、ガンジーさんのお話。
私もすごくためになりました。ありがとうございます(*≧m≦*)
ひたすら同感、感動してます。
LUNA
2018/02/27 17:52
裁量労働制。
経団連が…財界、罪怪がうごめく、
本当、定額働かせ。働き方なんか政府が口にすべきではないです。
前に、公務員がやったらと言ったら自民らは手をパタパタやって、とんでもないと言ってましたよね。勘弁してくれと。
LUNA
2018/02/27 17:58
数の力で国会ゴリ押し、強行採決。
奴隷制度決定…
assassins
2018/02/28 16:27
裁量労働制は削除とのニュース。しかし高度プロフェッショナルには残業代ゼロのが…年収にもよりますが、中間層というかそのあたりの人たちになりますね。
これがそのうち収入がどんどん下がって、ほとんどの人が対象になる、とかじゃなきゃいいんですが。
assassins
2018/03/01 06:50

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