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zoom RSS 北朝鮮の脅威は新世界秩序の一端を担うのか? 第4回

<<   作成日時 : 2017/11/28 10:58   >>

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北朝鮮の判断一つで第3次世界大戦が始まる

 
人類史上、「世界大戦」と呼ばれるものが二度も起きたのは、それぞれの国が世界の中で孤立するのを恐れ、相互扶助を求めてきたことの現れです。つまりは、「あいつがやられてるなら助けないと」ってこと――。でも、ホントのホントは、「あいつがやられたら、つぎは自分に被害が及んでしまうから」または、「あいつを助けないと、あとで酷い目にあうから」という、人間が本来隠し持ってる声を、国も同じく持っていて、それが機能したということでしょう。まっ、それはともかく、相互扶助を今風に言うなら、「集団的自衛権」になります。
 では、いったい何を言いたいのか? というと、もし、アメリカが北朝鮮と一戦を交えた場合、集団的自衛権が発動する、ということです。それはつまり、多数国による戦になり、その戦乱はドミノ式になるだろう……と。
 国も人間と一緒、心の中でくすぶっていたものが、ある些細なことをきっかけに爆発、なんてことは起こり得ます。その些細なこと(実際は決して些細ではないですが)が、今起きつつある「北朝鮮有事」と仮定したまでです。戦乱が飛び火する、ということは、歴史が証明しています。
 そして、まさにそれを予見するような記事が以前あったので、まずは引用します。

北朝鮮、「イスラエルは世界の脅威」

 北朝鮮が、シオニスト政権イスラエルは世界の平和を脅かす存在だとしました。
 イルナー通信によりますと、北朝鮮の朝鮮中央通信は、政府の声明を発表し、シオニスト政権イスラエルは核兵器を保有しており、国際機関はその事実に目を瞑っているとしました。これ以前に、シオニスト政権のリーベルマン戦争大臣は、北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長を狂った人物と呼び、「この国との戦争が起これば、イスラエルにもその直接の影響が及ぶだろう」と語っていました。
 北朝鮮政府の声明は、リーベルマン戦争大臣の発言を厚かましいものだとし、「このような恥ずべき醜い発言は、北朝鮮政府にとって真剣な挑戦と見なされる」としました。さらに、シオニスト政権は、このような問題により、自分たちの中東における占領政策や犯罪から国際世論の目をそらそうとしていると強調しています。
 リーベルマン大臣は、北朝鮮を世界の平和や安定を崩す存在だとし、「核戦争は北朝鮮だけのものであっても、中東にまで広がる可能性がある」と語っていました。
 シオニスト政権は、少なくとも200個の核弾頭を有していますが、その核活動は、いかなる機関の査察も受けていません。
http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i29568

 中東におけるトランプの政治判断は、必ずやイスラエルに偏ります。それは、トランプがかつての選挙戦で言ったことに現れています。

「エルサレムをイスラエルの首都と認め、米国大使館をテルアビブから移す」

 イスラエルは三大宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の聖地が混在しているため、戦乱を避ける目的で、各国大使館はエルサレムではなくテルアビブに置かれています。つまりは、トランプの発言は、「イスラム教徒への挑戦状」と受け止められたわけです。パレスチナの人々の苦心を感じようともせず、ただ単に政争の一つとしてしかエルサレムを見ないトランプ……。

画像

画像:http://thecognoscenti.blogspot.jp/2005/12/palestine-and-war-on-terror.html

 また、トランプの娘イヴァンカが、正統派ユダヤ教徒の財界人ジャレッド・クシュナーと結婚し、ユダヤ教に改宗したことも前にお伝えしたかと思います。
 アメリカの政策がイスラエルに偏る、という事実は、ずーっと、ずーっと、ずーっと、前からありました。アメリカはつねにイスラエルと友好関係を築いてきたのです。いや、言葉が違いますね、「奴隷関係」がいいかも、です。で、その理由はなぜか? ということなのですが、その前に、つぎの人物の発言を見てください。

 「イラク戦争への道はユダヤ系の外交政策立案者たちによって踏み固められた。(中略)イラクとの今回の戦争に対して、在米ユダヤ人社会の強力な支持がもしなければ、われわれは開戦に踏み切らなかったであろう。(中略)ユダヤ人社会の指導者たちは今回の戦争のゆくえを変えることができるほど、充分な影響力を持っている」(『アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか』佐藤唯行p1-2)

 上の内容は、かつて、下院議員のジェームズ・モラン氏が発言したものです。この本の著者である佐藤氏は、モラン氏のこの発言を不適切とし、ハーバード大学ケネディ行政大学院のスチーブン・ウォルト教授の指摘をとって「ユダヤ・ロビー指導部とネオコンたち」と言い換えています。それで、当ブログ管理人であるわたしは、この「ユダヤ・ロビー指導部とネオコン」をさらに言い換え、「イスラエル政府」とします。
 上に引用した本のタイトルにあるように、アメリカがイスラエルを偏愛する、理由は、一言でいうなら、「アメリカとイスラエルの蜜月」なのです。では、なぜ蜜月になるのか? は、これまた一言でいうなら、「政治家はイスラエル寄りにならないと政治生命を断たれてしまう」ということです。下野(官職を辞めて民間に下ること)させられてしまうのです。それになんといっても莫大なる政治資金。これが何よりものを言います。
 このように、イスラエルは米議会で絶大なる力を持っています。トランプもまた、それに従わなければならないのは明確でしょう。で、そのイスラエルが驚くべき行動をとったのです。なんと、「サウジアラビアに近づこう」としているのです。それは、イスラエルの敵であるイランに対抗するため……つまりは、「敵の敵は味方」理論。
 イランはつねにイスラエルを敵視し、イスラエルをイスラエルではなく「シオニスト組織」と言い放ってきました。んでもって、イスラエルと敵対するパレスチナに対して援助をくり返してきました。
 サウジアラビアとは宗派の違い(サウジアラビア→スンニ派 イラン→シーア派)から対立してきました。そのイランがつい先日、ロシアのプーチン大統領、トルコのエルドアン大統領と共に、シリアの正常化に向けて協議しました。それぞれがアメリカとの関係悪化により接近したことは確実でしょう。この動きにアメリカ、イスラエルは危機感を募らせているはずです。
 で、次回からは、中東情勢を自分自身で分析できるようになるために、事細かく説明していきたいと思います。とはいっても、人はたいてい勉強なんて嫌いでしょうから、眠くなってしまわないように、教科書みたいな書き方は避けるように努力します。中東情勢は予備知識がないことにはなんら分析できないと思ってます。とても複雑です。
 次回はまず、サウジアラビアを取り上げます。ちょうど紙面を賑わしていることですし。なぜ、イスラム社会なのにアメリカと蜜月なのか? はサウジアラビアの歴史を紐解くとすぐ理解できます。そしてそこを理解すると一気に視野が開けてきます。その一気に開けた視野を土台として、次の段階に行かないといけません。その次の段階とは、世間が嫌がるあれ、です・・・・・・陰謀論・・・・・・。
 一つだけ言っておきましょうか。世間が陰謀論を嫌がる(ありえないと嘲笑する)のは、彼らが驚くほど無知だからです。それに尽きます。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
イランとサウジがゴタゴタ…⁈

以前のガンジーさんのブログの記事、あちこちのブログで転載されてるのを見て感動してました(笑)
assassins
2017/11/28 12:56
お久しぶりですassassinsさん。
以前よりもほんの少し時間が取れるようになったので、なんとかブログを更新できるようになりました。とはいえ、それでも更新は不定期になってしまうかもしれません。
このコメントを書いている今日、まさにトランプが「イスラエルの首都をエルサレムに!」と、記事内容そのままのニュースが報じられたので、正直驚いてます。偶然とは怖いものです――。
assassinsさんを始め、また皆さんの考える力の一助になれば、と思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
ガンジーの精神(管理人)
2017/12/02 22:24
ガンジーさん、怒涛のごとくの記事upありがとうございます( ̄^ ̄)ゞ
本当に読みごたえがあり、色々と考えたり、ない頭を使ってたらコメントも迷い、おまけにウチのネット回線が不具合起きたりで、バタバタしちゃってました。スマホからずっとネットやると、すぐ制限になるので自宅からじっくりやりたかったので、遅くなりました。すみませんでしたm(_ _)m

ヅランプ、とうとうエルサレムを首都に認めて大使館の移動とかを準備とのニュース。
偶然にしては恐ろしい話ですね…これではイスラム圏が怒り出しますよね。
assassins
2017/12/06 13:35
朝日新聞で、北の元技師がお米の国の公聴会で弾道ミサイル部品90%は日本から、とか麻薬の主要な市場は日本、などと証言しましたが、お米の国は日本もテロ国家指定にすべきではないですか(>_<)
LUNA
2017/12/28 21:16

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