憎しみの連鎖

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zoom RSS ダンテが描く「地獄」を人間はどう扱い、どう行動するか?

<<   作成日時 : 2016/09/28 03:15   >>

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映画『インフェルノ』がついに公開される

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画像:http://eiga.com/movie/55374/photo/ 

 9.11関連の記事を書いてきましたが、一旦、挟みたいことがあるので、そちらを今回は書かせていただきます。
 ダン・ブラウンの著作である『ダ・ヴィンチ・コード』を皆さんは知ってらっしゃるでしょうか?映画化され、映像としてご覧になった方もおられるかと思います。この『ダ・ヴィンチ・コード』に引き続き、映画化された『天使と悪魔』……秘密結社である「イルミナティ」がテーマでした。
 私はこれまで、当ブログ記事を通して、「世の中のエリート層がオカルトに毒されている」ことを何度も書いてきました。無論、こんなことを話すと世間からは「頭のおかしい人物」と見られることは必至です。では、同じようなことを書いて小説にしているダン・ブラウンも「頭のおかしい人物」なのでしょうか?「いやいや、彼が書いているのはフィクションだから問題ないよ」……なんてお思いでしょうか?ダン・ブラウンの素性はよくわかりません。しかし、彼が“何か”を知っていることは確かです。一部では、「彼はフリーメイソンだ!」などと言われています。確かに想像できることですが、少なからず根拠ある答えを聞きたいものです。そうでないと盲目的価値観が暴走してしまいます。
 そして近日、ダン・ブラウン小説の映画化第3弾である『インフェルノ』が、10月28日(金)に日米同時公開されます。この作品に登場するのは毎度のこと、トム・ハンクス演じる宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授です。物語の中心になる天才生化学者ベルトラン・ゾブリストが考え、実行する「ある秘密」を解き明かすために、ラングドンはダンテの叙事詩『神曲』に隠れた暗号の謎に挑みます。私はもう小説を読んだので結末を知っていますが、それは地球にとっては良いことでり、人間にとっては恐ろしいことになるのです。果たして、この作品は本当にフィクションなのでしょうか?これは、何らかの行動計画なのではないのでしょうか?ここに私の問題提起はあります。この作品の主題は「人口問題」……『人類が消えた世界』の著作で注目を浴びたアラン・ワイズマンは、人口爆発による人類の未来を『滅亡へのカウントダウン』で描きました。まさにこの問題を取り上げたのが『インフェルノ』なのです。
 2020年、世界人口は79億人、2050年には100億人の大台に達するといわれています。食糧生産のペースを上回るホッケースティックの人口の増え方は、人類すべてが共有しなければならない問題です。これに関しては拙著『来るべき時への始まり』でも書いていますので、ぜひ一読を。

トランスヒューマニズムとは?

 『インフェルノ』の中では、「トランスヒューマニズム」崇拝をする「トランスヒューマニスト」が登場します。Hの文字に続けてプラスの記号を書いたもの、「H+」はトランスヒューマニスト運動の象徴となっています。

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画像:http://www.huffingtonpost.com/zoltan-istvan/the-transhumanist-party-t_b_8384484.html

 同小説では、「トランスヒューマニズム」をある人物を通して次のように書いています。

 <知的な運動、一種の哲学であり、科学界に急速に根づいている。要するに、人類は科学技術を駆使して肉体の弱さを克服するべきだ、と主張しているの。つまり、人類のつぎの進化は、自力による生物学的な設計であるべきだということ>下巻、P82

 Wikipediaでは、「トランスヒューマニズム」を同じように、<新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想である>と説明しています。そして次のように続きます。

 <トランスヒューマニズムでは新しい科学技術、たとえばNBICと呼ばれるナノテクノロジー、バイオテクノロジー、情報技術に認知科学、また未来技術として考えられている仮想現実、人工知能、精神転送に人体冷凍保存などを支持しており、この考え方に則り、実際に薬品や遺伝子操作による寿命の延長・肉体の強化、脳とコンピュータの接続、などの研究が行われている。トランスヒューマニストは、人間は人間以上の存在になるためにこれらの科学技術を使用すべきであり、使用できると考えている>

 『インフェルノ』で描かれているトランスヒューマニズムは、人類の長い進化の過程をタイムマシンのように一気に飛びこえる技術……生殖細胞系列の遺伝子操作によって遺伝性の免疫を作り出すことです。それは適者生存の究極の形であります。

 <わたしたちは、計り知れない年月をかけて変遷してきた過程をいじくりまわしているの。危険な時代よ。遺伝子の特定の配列に働きかけて、敏捷性や持久力や筋力、そして知性まで増強された子孫を――つまりは超人類を――生み出すことがいまでは実現可能なの。この仮説上の“強化”人間は、トランスヒューマニストが“ポストヒューマン”と呼ぶもので、人類の未来の姿だと信じる者もいるわ>下巻、P83

 ダン・ブラウンは、この考えがナチスの優生学と類似していることを物語の中で書いています。つまり、<“望ましい”特定の遺伝形質を持つ者の出生率を増加させながら、“望ましくない”族的性質を持つ者の出生率は低下させようという試み>(下巻、P84)なのです。

あなたは映画『トランセンデンス』を観たか?

 『トランセンデンス』は、2014年に製作されました。量子コンピュータ科学者ウィル・キャスターことジョニー・デップが、人工知能(AI)と化し、サイバースペースを支配した後の世界を描いています。ウィルと彼の妻エヴリンは、コンピューターが人間の能力を超える「技術的特異点(シンギュラリティ)への到達を目標に、感知コンピューティングを開発していましたが、この活動に異を唱える派テロ組織に銃撃されてしまいます。エヴリンは夫を救うべく、死の際にあったウィルの意識を人工知能にアップロードさせるのです。

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画像:http://prettieststar.blog64.fc2.com/blog-entry-2013.html

 ウィルとなった人工知能は世界のありとあらゆる情報を取り込み、驚異的進化を始めます。そして人工知能のウィルはナノマシンを作り上げ、そのナノマシンに治療された人間は肉体が驚異的に強化します。そして、人工知能のウィルとリンクしてしまうという恐ろしい結果になるのです。最後は、コンピュータ・ウィルスによってナノマシンは自壊するのですが、ウイルスの副作用によって世界中の全てのコンピューターは完全停止します。そして、コンピューター制御に頼っていた全ライフラインはストップし、文明は崩壊するのです。
 この「人間の脳をコンピューターに接続する」という発想は、この映画以前に私は見聞きしています。未来学者レイ・カーツワイルは語っていました、「人間は脳をコンピュータに接続することによって、さらに複雑な感情や特質を発達させる」と。カーツワイルはGoogleの技術責任者として人工知能(AI)の開発に参加しています。彼の予想では、2030年代に人間の脳はクラウドに接続可能になり、メールや写真を直接、脳に送信したり、思考や記憶のバックアップを行ったりできるようになるというのです。これは、脳内毛細血管を泳ぎまわるナノボット(DNA鎖からつくられる極小ロボット)によって可能になるのだと。トランスヒューマニストが唱えるように「ポストヒューマントランスヒューマニズムによる概念。仮説上の未来の種であり、「その基本能力は現在の人類に比べて非常に優れていて、現代の感覚ではもはや人間とは呼べない」ものとされる。(中略)ポストヒューマンの形態として、人間と人工知能の共生、意識のアップロード、サイボーグなども考えられる。例えば、分子ナノテクノロジーによって人間の器官を再設計したり、遺伝子工学、精神薬理学、延命技術、ブレイン・マシン・インターフェース、進化した情報管理ツール、向知性薬、ウェアラブルコンピューティングなどの技術を適用することも考えられる。Wikipedia「ポストヒューマン」)」を目指しているのです。これは、「人類の進化の次なるステップである」のだと……これって『インフェルノ』でのゾブリストの発想とまったく同じですよね。

脳や遺伝子に手を加える技術

 動物の脳にある神経細胞の働きを、生きたまま制御する光遺伝学の研究が進んでいることが『日経新聞』2016/8/1付に掲載されていました。光に反応するたんぱく質を神経細胞に組み込み、光を使って活動を自在に操るというものです。また、ヒトの受精卵の遺伝子を「ゲノム編集細胞内のゲノム(全遺伝子情報)の狙った箇所を、文章を書き換えるようにピンポイントで変えられる技術)」で改変したとする論文を、中国の広州医科大学のチームが「米国生殖医学会誌」に発表したというニュースも以前ありました。ヒト受精卵への実施が明らかになったのは中国の別のチームに続き2例目です。ヒトの受精卵を改変すると、その遺伝子が次世代に引き継がれる可能性があるなど倫理的な問題が指摘されています。子宮に戻さないことを前提に基礎研究は認められたそうで、今回の受精卵も3日以内に破棄したとのことですが、皆さんはこんな都合のいい話を信じられますか?
 遺伝子操作が倫理問題として取り上げられることは多々あります。上記した『インフェルノ』の中でラングドンは、遺伝子改良が美容整形のように高額の費用がかかることで、金銭的に余裕のない人は蚊帳の外に置かれ、「持つ者と持たざる者に分かれた世界が生まれてしまう」ということを述べています。「奴隷制度や民族浄化がはびこるのに絶好の土壌」だと。これは映画『ガタカ』の世界で描かれています。また、「デザイナー・ベビー」のことがよくニュースで取り上げられることがありますが、こちらについては拙著『来るべき時への始まり』でも書いたので、次に引用したいと思います。

 
<「デザイナー・ベビー」などはトランスヒューマニズムの一形態と言えるだろう。要するにデザインされた赤ちゃんを作り上げるもので、頭がよく……運動もでき……というような子供として成長させてくために、遺伝子操作によって赤ちゃんを生み出そうとするのだ。遺伝子工学を持ちいれば先天的・後天的な障害を改善でき、国家から個人(親)に遺伝子操作の決定権を委譲すれば問題ないと言ったのは、ウェリントンのビクトリア大学の準教授ニコラス・エイガーである。彼の発言も含め、生命倫理学に関する数々の論争が巻き起こっている現状がある。例えば、医学博士であり2001年に「米大統領生命倫理委員会」の委員長を務めたレオン・R・カスは著書『生命操作は人を幸せにするのか』の中で、人間が神を演ずることで誰が生き、誰が死ぬべきかを遺伝形質の良し悪しによって判断することがすでに遺伝子医学によって実現されていることを挙げ、その力が強まることに警鐘を鳴らしている。先に述べたデザイナー・ベビーに関しては、生殖を家庭から研究室へ売り渡し、その非個人化したプロセスは製造業化されていくのだという。人間の生殖が多くの利潤を生み出すものに化ける恐ろしさがそこにはある。
 アメリカの政治哲学者マイケル・サンデルは、「望むがままにならないのが世界だ」とし、あるがままの我が子を受け入れる親の無条件の愛を説く。もし望むがままの我が子を親が手に入れるとしたら遺伝的に優良か否かなどと人間を二分化するような動きが加速され、強烈な差別社会が到来することだろう。より多くのカネを持ったものの勝利が誰の目にもわかる。
 遺伝学者であるプリンストン大学の科学者リー・シルバーは著書『複製されるヒト』で世界に衝撃を与えた。バイオ・テクノロジーが進化することで、第二人類(ジーンリッチ)が今の我々(ジーンプア)と差別化され、人類が2方向へ分岐していくことを懸念していた>P456-457


未来の問題は人口だけではない

 『朝日新聞』2016/9/25付朝刊2面には、「食料生産 ITが変える」と題した記事が掲載されていました。ITを駆使することによって、温暖化や人口爆発が予想される私たちの未来を救うかもしれないのだと。記事では、「コーンベルト」と呼ばれるアメリカの穀倉地帯、イリノイ州スプリングフィールド近郊で農業を営むある人物が紹介されていました。彼は、タブレット端末に入れたアプリ「フィールド・ビュー」で畑の管理を3年前から始めたとのことで、人工衛星が撮った農地の画像をネットワークでつないだコンピューターが分析することで、作物の育ちの管理、異常の感知が出来ると言うのです。この「フィールド・ビュー」は、米種子大手「モンサント」傘下の「クライメート・コーポレーション」が提供しています。先日、「モンサント」が独農薬大手「バイエル」に660億ドル(約6兆8千億円)で買収されたと報じられました。農業を支配する超巨大企業が生まれたわけですが、農業の多様性はなくなることでしょう。競争がなくなるというのは怖いことであります。「データを駆使して編み出した効率的な農法がいずれ、国境を越えて販売される」と同記事では書かれていましたが、これは「農家が株式会社の農業社員」になることを意味しています。
 2050年には世界人口は100億に達すると上記しましたが、それは現在の人口の3割強の増加です。穀物生産量は2割弱と言われています。つまり「食えない人々」が溢れ出るわけです。これを解決するためか否か(単なる金儲け)は不明ですが、IT技術によりLED光を使った大量生産など、狭い場所で大量に生産できる「垂直農法」などが実施されています。この技術によって、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が調査した世界の温室効果ガスうち、25%が農林業や土地利用からの排出であるという事実を改善できるというのです。遺伝子操作された作物を育てれば、除草は薬剤を撒けば終わり、除草目的で畑を耕す必要がなくなり、地中に含まれたメタンガスなどの放出が減るのだと……この答えは、遺伝子組み換えの正当化に利用されていると言えます。そして「温暖化、温暖化」と騒いでいますが。世界は今現在「間氷期」であるのはご存じでしょうか?完全な氷期になるのは時間の問題なのですよ。「二酸化炭素温暖化説」は詐欺、それを発したIPCCは詐欺集団だと私は見ます。(体制側ではない)学者さんが著した書物をきちんと精査すれば、すぐわかる事実なのです。でも人はそれをしないんですね。面倒くさいですから。しかしながら、「真実はどうしても知りたい」と欲張りなのが人間であり、人の言うことを盲目的に鵜呑みにしてしまうのです。
 次回は9.11の続きに戻す予定でしたが、変更して、地球が寒冷化する事実、二酸化炭素温暖化説がまったくの見当違い(と言うか、意図的な嘘)というのを証明したいと思います。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ガンジーさん、記事upありがとうございますm(_ _)m
デザイナーズベビー、これはちょっと違いますが↓

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160928-00000005-jij_afp-sctch

DNA3人分の赤ちゃんとか。どう成長するかデータとりされちゃいそうですね。

見た目も能力も優れた子が欲しいのはわかるけど…性格が悪質だったらどうするんだろ。人間性なんかは成長の段階もあるし、なんがもぅマシンとしか思えないですよ(・・;)
iPhoneに、Siriがあります。声を聞き取って、電話かけてくれたりメルもできます。2〜3回使いました。歩きながら電話する時に、名前言って、電話って言ったらかけてくれます。こんなくらいしか使ってませんが、これも進化したら(・・;)
記事にある新作映画、レンタル出たら見ますね。なんか映像の中に霊の(例、笑)シンボルたくさんありそう(笑)しかし内容もかなりニオう内容ですね…
トランセンデンス、TSUTAYA行ってきますね。

いつかAIに私らゴイムの管理させたいんだろうね(・・;)
assassins
2016/10/02 10:21
ダン・ブラウン、有名ですね。ダヴィンチ・コードも売れましたね。ガンジーさんはご存知かと思いますが、グラハム・ハンコック。エコノミスト誌の東アフリカ特派員だったそうです。神々の指紋は読みましたが、それ以外のも読みたくてヤフオクです(笑)かなり難解な本です(・・;) しばらく前に、YouTubeでたまたま見つけた、エハン・デラヴィという英国人。スコットランド出身だったかな、スピ入ってるけどかなり面白い話でYouTubeで聞いてました。ガンジーさん、いつか聞いてみて下さいね。エハン塾で検索したら沢山あります。古代文明、超古代文明とかハンコックとの関連とかあります。
assassins
2016/10/02 10:58
コメント遅くなりました、ごめんなさいm(_ _)m
夜のパートは週に2〜3日だったけど、辞めた人がいてその分こっちに回ってきて、5日になってます。早く新人こないかな…。サービス業はどこも人手不足みたいですねf^_^;)

記事を読み、サンデル氏の懸念は本当に同感です。更に劣等民族というか劣等人間と改造人間エリートとかになりますよ。
デザイナーベビーなんか、遺伝子組み換え人間でしょうf^_^;) そう言えば亡くなる人の脳だけか、体全部を保存するのを前に見ました。子供なら気持ちはわかりますが、老人までもが…人間の欲の深さには驚きました。難病で亡くなった子供が将来、治療できる技術ができたら生き返らせたい、って気持ちで冷凍保存してるようですが、なんかこういうのってどうなんだろうかと。
映画情報、知りませんでした。私もレンタル待ちになっちゃいますf^_^;) 私もiPhoneでSiriがあり、面白半分にスピーカーにしゃべったら検索してくれたりしますよ。これ、色々使ってる人いるのかな⁇

人間は与えられた命とかいじっちゃいけないと思います。AIは感情も持てるとニュースで聞いた事あるけど、好き嫌いが出てきて劣等人間排除とかになりそう。って、人間同士の延長みたいですよね。

グラハム ハンコック、カスゴミとか学者からはかなり叩かれていましたね。あらゆる説があっていいのに、定説(都合よくだますための)にとらわれたアカデミズムにどっぷりなんでしょうね。エハン塾、少しずつ見てみます。
LUNA
2016/10/03 07:59
改造人間エリート、遺伝子組み換え人間(・・;)(笑)
assassins
2016/10/04 13:56

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