憎しみの連鎖

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zoom RSS 「フロリダ銃乱射事件」から人間を読み解く

<<   作成日時 : 2016/06/17 23:54   >>

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「無知は決して悪を生まない。危険な罪悪を生むのはただ誤謬の観念である」ジャン=ジャック・ルソー

先日のテロについて

 6月12日午前2時(日本時間同日午後3時)頃、アメリカ南部フロリダ州オーランドのナイトクラブ「パルス」で銃撃があり、50人が死亡(容疑者のオマル・マティーンを含んでいたので後に49人に修正)しました。「米国内で起きた一度の銃撃事件としては過去最悪」と報じられたこの事件は、犯人であるマティーンの死亡で幕が下りました。

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画像:http://www.cnn.co.jp/usa/35084269.html

 マティーンの家族はアフガニスタンの出身で、本人は1986年にアメリカで生まれたとのことです。銃撃現場はオーランドでよく知られたゲイバーであり、この事実から同性愛者への偏見に基づく「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」と言われています。これを裏付けるかのように、オーランドのモスクのイマーム(聖職者)は、イスラム教の義務として、「同性愛者の殺害」を示唆していました。https://www.jihadwatch.org/2016/06/orlando-mosque-speaker-says-islam-mandates-gays-be-put-to-death
 

 ISは欧米の支持者に対し、今月上旬から始まったイスラム教のラマダン(断食月)に合わせて自国でテロを行うようインターネット上で呼び掛けていました。これらの事実がマティーンを行動させたのでしょうか?
 13日に記者会見したFBIのコミー長官によると、マティーンはパルスにて「アルカイダと家族のつながりがある」、「自分はヒズボラの一員だ」などと発言したといいます。マティーンは2013年5月から10ヵ月にわたりFBIの捜査対象になっており、また、勤め先である民間軍事会社「GS4」の元同僚が、「同姓愛者を嫌悪し、殺人についても口にしていた」と地元紙『フロリダ・トゥデー』が報じていました。
 マティーンの父親は米メディアに対し、「数ヵ月前に男性同士がキスするのを容疑者が目撃し激高していた」と語りました。彼は事件の翌13日、フェイスブックに「同性愛は神が罰する」と投稿しています(日本経済新聞 国際7面)。
 しかし、後のニュースで「おかしなこと」が報じられましたのです。

おかしな事実

 マティーンがゲイバー「パルス」に頻繁に通っていたというのです。地元紙『オーランド・センチネル』などが、常連客の目撃証言として13日に報じています。また、次のような事実もあります。
 
●常連客の一人のティ・スミス氏が「少なくとも十数回(容疑者を)店で見た。よく店の隅に座って酒を飲んでいた」
●オーランドの地元テレビWFTVは、マティーン容疑者と十年前にクラスメートだった男性の話として「彼は複数の友人と一緒に(別の)ゲイバーによく通っていた」
東京新聞 国際9面

●ロサンゼルス・タイムズはマティーン容疑者が同姓愛者向けのデートアプリを使い、パルスの常連と連絡を取っていたと報じた。
●フロリダ州南部の地元紙パーム・ビーチ・ポストは「何度か一緒にゲイバーに行き、デートにも誘われた。彼はゲイだったと思う」という、容疑者の警察学校時代の同級生の話を紹介。
朝日新聞 国際11面

 そうなると???ですよね。「ゲイを嫌悪してたのに自分がゲイ?」おかしな話です。おかしなことはまだあります。下記は『産経新聞』が14日に配信したものです。

「フロリダ銃乱射 ディズニーワールドも標的か FBIが捜査」

【オーランド=上塚真由】
 フロリダ州の銃乱射事件で、米連邦捜査局(FBI)幹部は13日、オマル・マティーン容疑者(29)が現場近くのテーマパーク「ディズニーワールド」をテロの標的として狙っていた可能性を「捜査中だ」と明らかにした。
 FBIはマティーン容疑者の関係先からパソコンなどを押収。米FOXニュース(電子版)は当局がデータ解析を進めるとともに、ディズニー側と連携して捜査していると伝えた。
 一部大衆メディアは、マティーン容疑者の妻の供述として、同容疑者が最近、犯行現場となったナイトクラブとともに、深夜まで営業しているディズニーの商業施設を訪れて下見していたと報じた。

 もし、ディズニーを標的としていたのなら、「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」とはまったく関係なくなりますよね。また、マティーンが民間軍事会社「G4S」に勤めていたと先述しましたが、この会社はイスラエルからの仕事を請負い、イスラエル軍占領地のパレスチナ人の管理、またはイスラエル警察などに対して訓練や装備の供給などを行っています。マティーンは「G4S」で2007年から9年間、警備員として働いていたと言いますが、彼が根っからのムスリムなら同胞を迫害を助長している会社に勤めるのか?という疑問が沸きます。「このような背景では、この人物がゲイクラブを襲うのはまるで筋が通らない」と思われる方が出てくることは必至でしょう。たしかに。そして怖いことは、人間の中にはパラドックスがないとして、上記した事実を用いて「だから違う」と断定してしまうことです。例えば、「他人の嘘を叱責していながら自分も嘘をついてしまう」なんてことはよくあることです。でもそんな自己矛盾を蚊帳の外に出してしまうのが人間というものです。わかりませんよ、マティーンには裏物語があり、本当はムスリムではないのかもしれませんしね。またはムスリムでも一人間ですから、生活する上で精神的な妥協点もあることでしょう。ひょっとしたら、壮大なる演劇に私たちが巻き込まれているだけなのかもしれませんし、そんな馬鹿げた話はまったく無いのかもしれません。ただ、最初から断定で話を終わらせるのではなく、議論することは必要だと思います。たとえ馬鹿げた話でも……それが真実なのかもしれませんし。
 マティーンが「ゲイ」であったとして、こう考えることが出来ます。

 「イスラム教徒でありながら、自分はなぜ同性愛者なんだ!変わりたい自分がいる。しかし変われない自分。自分の心に嘘はつけない。この罪をどう償えばいいのだろう?」

 そして犯行に及んだ……。「ジハード」として。
 
ジハード(جهاد‎ jihād)は、イスラームにおいて信徒(ムスリム)の義務とされている行為のひとつ。ジハードは本来、「努力」「奮闘」の意味であり、ムスリムの主要な義務である五行に次いで「第六番目の行」といわれることがある。日本では一般に「聖戦」と訳されることが多いが、厳密には正しくない。ジハードの重要性は、イスラームの聖典『クルアーン(コーラン)』が神の道において奮闘せよと命じていることと、あるいはまた、預言者(ムハンマド)と初期のイスラーム共同体(ウンマ)のあり方に根ざしている。(中略)『クルアーン』第49章「部屋の章」15節には、

本当に信者とは、一途にアッラーとその使徒を信じる者たちで、疑いを持つことなく、アッラーの道のために、財産と生命とを捧げて奮闘努力する者である。これらの者こそ真の信者である。

とあり、「ジハード」とはしたがって、ムスリムのあるべき姿を述べた、イスラームの代表的な言葉でもある。(中略)「内へのジハード」は、個々人のムスリムの心の中にある悪や不正義、欲望、自我、利己主義と戦って、内面に正義を実現させるための行為のことであり、それだけに、いっそう困難で重要なものとされる。このことに関して、イスラーム共和制をとるイランでは、ラマダーンの期間、「ラマダーン月はジハードの月」などといった標語を掲げることによって、弛緩しがちなムスリムたちの規律を正し、イスラーム共和国の理想を思い起こさせるための行為という意味で「ジハード」の語が用いられる。 Wikipedia、「ジハード」より

 これは一つの解釈です。自分を含め、人間というものは矛盾に満ちていますから、その矛盾を正そうと思い切った行動に出る事だって無いとは言えません。ただ、気になることが複数あります。

錯綜する情報

 欧米の大手メディアというのは、事実確認が出来てないのにもかかわらず、次から次へと報道します。日本は欧米ほどではないでしょうが、同じ新聞内でも「おや?」と思うところは出来てきます。例えば、6月13日付『東京新聞』9面では、マティーンを『「店に入る際に銃を持っているかチェックできなかったのか」と疑問視する声も聞かれた』と書かれています。確かに。しかし1面には、ライフルや小銃で武装したマティーンがパルスに押し入ったと書いています。主張が全く違うのです。その他複数の新聞メディアを私は見ましたが、すべて「押し入った」と表記されていたので、おそらくそれが真実(と仮定)でしょう。しかしながら「真実」とは難しいものです。

真実は難しい

 映画『マトリックス』をご覧になった方はおられると思います。人々がコンピューターによって作り上げられた仮想現実を生きていたというものでした。

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画像:http://buzz-plus.com/article/2016/01/19/matrix-movie/

 そして、その事実を知った小数の精鋭が反旗を翻すという物語です。この映画をご覧になって「あー、おもしろかった。さすがフィクション!」で終わってしまうのであれば、その方々には申し訳ありませんが、永遠に真実には辿り着けないでしょう。別に「この世はコンピューターによって作り上げられた仮想現実だ!」と言っているのではありません。私は「この世は人間の演技によって作り上げられた仮想現実だ!」と言いたいのです。
 現実世界にて、ある事件・事故があったとします。あなたはその目撃者です。目の前で見ました。その事実を、たぶん知人・友人に話すと思います。でも……それがハリウッド映画の一部だったらどうでしょう。それを知らないあなたは「現実に起こったこと」と認識してしまっているのです。つまりは自然な出来事ではなく、人間の演技だったということです。そして問いたいのは、ハリウッド映画ではなく、何かのメリットを得たいがために同じような行動をとる人(集団)がいたら?ということです。

偽旗作戦の可能性
 
 「偽旗作戦」とは、あたかも他の存在によって実施されているように見せかける、政府、法人、あるいはその他の団体が行う秘密作戦である。平たく言えば、敵になりすまして行動し、結果を敵になすりつける行為である。名称は自国以外の国旗、つまり偽の国旗を掲げて敵方を欺くという軍の構想に由来する(Wkipedia、「偽旗作戦」)ということです。歴史的事実として多くの証拠があります。「だから今回のフロリダ銃撃事件もそれなのか?」というわけではありません。断定できるような証拠を私は持っていませんから。一部では早速「陰謀論」に結び付けて、「すべては演技だ」などと語られていますが、時期尚早というものです。大概が状況証拠を絶対的な思い込みで解釈しています。例を挙げます。

1、マティーンは大きな銃を持っていたのに、なぜセキュリティ・チェックをパスできたのか?
 ⇒上記したように「チェック」を受けたのではなく、「押し入った」からです。

2、大多数の人間がいたのに、クラブ内の写真やツイートがない。
 ⇒それぞれ人間次第、恐怖の中で行動できない人もいる。

3、父親へのインタビューが早すぎるし、彼は悲しんでいない。
 ⇒それじゃ、インタビューが遅くて、彼が悲しめばまともなのか?

 まだありますが、この辺にしておきます。
 私自身、「陰謀が無い」とは言っていません。むしろ「陰謀はある」と思っています。ただし、陰謀論に毒されてしまっては元も子もないのです。
 今回の事件に関しては、断定できるほどの情報を私は持っていないので、もし今後見つけられるようであれば報告いたします。
 一つだけ言えるのは、この世には演技派集団なる「クライシス・アクター」というものがいるということです。彼らはハリウッドのような表舞台ではなく、裏で、アンダーグラウンドで活躍する者たちです。数々の事件・事故現場で同じ顔を見かけたならそれは演技と断定できます。判断はまかせますが、皆様にもいろいろと調べていただければと思います。



 今回の事件を含めアメリカで起きた一連の銃撃事件は少なからず選挙戦へ影響を及ぼすでしょう。オバマは、共和党の反対で銃規制が進まないことに前々から苛立っているようですし、全米ライフル協会(NRA)に支持された共和党は、銃規制に猛反対です。11月の大統領選でも共和党の指名獲得を確実にしたトランプ氏がNRAから支持を受け、「(武器所有の権利を定めた)憲法修正2条を大事にする」と約束している(朝日新聞 社会12面)と言っています。
 これからの状況変化から誰が利益を手にするのかを常に考えていきましょう。その人間(集団)が悪行の大元ということです。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
クライシスアクター、いたようですね。ただ、本当に亡くなった人もいる訳で例えウラがあり仕掛けられたにしても犠牲者もいるので安直な答えはないです。
それを利用してなんらかの利益になる奴が答え、になりますね。
日本でも新幹線で自分に火をつけたというニュースがありましたが、そこでもクライシスアクターがいたようです。クライシスアクターですが、なぜすぐバレるやり方をするのか、バレるようにワザとアクター使い回ししてるのか、そこがわかりませんf^_^;)
LUNA
2016/06/30 11:31

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